松戸市は古くから交通の要衝として、多くの人々が行き交ってきました。ここでは松戸市の観光にぴったりのおすすめスポットをご紹介します。

松戸の歴史にふれる散策スポット
松戸市には全国的にも有名な歴史的建造物が数多く残っています。
水戸藩最後の藩主・徳川昭武が建てた「戸定邸(とじょうてい)」は、明治時代の徳川家の住まいがほぼ完全に残る貴重なものです。国の重要文化財に指定され、戸定邸庭園は国の名勝に指定されています。
この戸定邸は「戸定が丘歴史公園」の中に建っています。園内の東屋庭園には東屋があります。東屋は明治時代の古写真を元に復元され、趣を感じられる場所です。
東屋庭園は江戸川方向へ開けた高台になっています。空気が澄んでいる日には東京スカイツリーや富士山も見える絶景スポットです。
最後の水戸藩主・徳川昭武と兄慶喜についての博物館「松戸市戸定歴史館」も見どころです。
戸定邸では、松戸市観光協会所属のボランティアガイドグループ「松戸シティガイド」が活動しています。受付で声をかければ、ガイドの詳しい説明を聞きながら戸定邸を見学することもできます。より深く学びたい方におすすめです。(※活動日と受付時間は 松戸シティガイドHP で確認を。)
―幻の将軍・徳川昭武の暮らしぶりに思いをはせながら、彼も見ていたであろう景色を眺めてみてはいかがでしょうか。
参考:チイコミ!記事 「松戸・鎌ケ谷のおすすめおでかけスポット満載! “とうかつ”歴史探訪モニターツアー」 https://www2.chiicomi.com/press/69643/
他にも、3万本のあじさいと6千本の花菖蒲で6月は大変賑わう「本土寺(あじさい寺)」や市の保護樹木にも指定されている枝垂桜が有名な「東漸寺」、唐椀供養や国宝の仁王像の股の下をくぐることができる「仁王の股くぐり」が有名な「万満寺」、「西蓮寺」の境内の一隅に建てられている「野菊の墓文学碑」も見る価値あり。「松戸神社」では10月に古式装束に身を包み「四神旗」を掲げた一行などが、松戸駅周辺を練り歩く神幸祭が盛大に行われます。
―松戸には歴史を体感できる場所や行事が今でもたくさん残っているんですね!
広大な敷地に豊かな自然を携える公園でのんびりすごす

「21世紀の森と広場」は50.5haの敷地は周囲を林に囲まれています。小川や池、広大な芝生広場、田畑などがあり、希少な自然とそこに生息する生き物が見られる公園です。
ここでは春夏秋冬を通じてさまざまな季節の草花や虫、野鳥を観察することができます。自然に関する豊富な知識を持つ自然解説員さんがいて、来園者への案内や園内の生き物や植物に関する記録などを行っています。
園内をぐるっと一周すると大人の足でも2時間ほどかかるそう。森に探検に行ったり、どんぐり集めや花や虫さがしをしたりと、ここでは自然が遊び相手になってくれます。
その他にも「畝堀」「障子堀」「土塁」「虎口門」などが確認されている「大谷口歴史公園」や、ソメイヨシノを中心に約600本が並び、日本の道100選にも選ばれた「常盤平さくら通り」もおすすめ。松戸市の南東部に位置する「八柱霊園」は昭和10年に開かれた東京都営の大公園墓地。とても広くキレイな霊園でゆっくりと過ごせます。
松戸最大級の大型商業施設「テラスモール松戸」

2017年3月に半世紀にわたる歴史に幕を閉じた「松戸北部市場」。この跡地に2019年10月25日(金)に「テラスモール松戸」がオープンしました。東京ドーム約1.1 個分(約4万9,000㎡)の広大な敷地に約180店舗が並ぶ、松戸エリアとしては最大級の大型商業施設です。
「豊かに・楽しむ・毎日の暮らし」を開発コンセプトに、ベビー用品からファッション、総合フィットネスクラブや地元の名店まで幅広い店舗を展開します。
千葉県初出店となる「&Leaf」は、オーガニックと無添加食品にとことんこだわった自然食品のセレクトショップ。子どもの食の安全を考えるママたちにとって、うれしいお店です。
また、国内で2店舗目となる知育玩具のセレクトショップ「好奇心の部屋」には、子どもたちの可能性を拡げる知育玩具やサイエンス雑貨、ものづくりキットなどが並びます。
さらに、最上階には松戸市内唯一の映画館「ユナイテッド・シネマ」も登場。全11スクリーン、約1900席を誇る規模で、これまでにない臨場感の中、映画鑑賞を楽しむことができます。
―ここに行けばなんでも揃っちゃいそうな店舗数です。映画館もあって1日楽しく過ごせそうですね♪
観光名所「矢切の渡し」
江戸川の下流に近い下矢切にある渡し場「矢切の渡し」もおすすめです。現在も対岸の柴又帝釈天を結ぶ渡し舟が出ていて、江戸川堤と柴又帝釈天を結んだハイキングを楽しむことができます。
―「やきり観光案内所「野菊の蔵」」に立ち寄れば、松戸の観光と矢切地域の情報をスタッフの方がとても親切に教えてくれすそうですよ。
松戸を知り尽くすスペシャリストと庭園散策
松戸駅から徒歩15分ほどの所に千葉大学園芸学部の松戸キャンパスがあります。
ここには、1909(明治42)年から作られた美しい庭園が広がっています。庭園内には、イタリア式、フランス式、イギリス風景式などの洋風庭園があり、様式はもちろん、植えられている草花や木々も異なるため、空間ごとに違う雰囲気を味わうことができます。
また、春には桜、初夏には新緑、そして秋には紅葉を。四季折々の風景を楽しむことができるのもこの庭園の魅力です。
そんな庭園内は、ボランティアガイド松戸シティガイドの案内で散策することができます。松戸シティガイドは、庭園見学の他、春に「桜の回廊」、ゴールデンウイークに「緑の回廊」、秋に「もみじの回廊」といった「回廊ツアー」も実施。
―松戸を知り尽くすスペシャリストと散策すれば、知らなかった松戸の魅力に出合えるかもしれませんね。
松戸市博物館
「松戸市博物館」には縄文時代の遺跡から発掘された家の跡や道具が展示されている他、竪穴式住居の集落のジオラマも展示されています。ジオラマの側にある双眼鏡を使ってのぞいてみると、まるで縄文時代にタイムスリップしたかのような気分に。
展示の最後には、昭和30年代の常盤平団地の一部屋が完全復元され展示されています。今では見られなくなった黒電話、白黒テレビといった家電から、家具にコップといった細部に至るまで、その時代を映す懐かしい物が並び、時代風景を楽しめます。
その他にも、松戸発祥の「二十世紀梨」の誕生を解説した展示室や子どもが遊びながら歴史に触れられるプレイルームなどもあり、見どころ満載。子ども向けの無料体験教室や、特別展示、講演会、教室も開催しています。
―博物館の外には、本物の竪穴式住居も展示されていて、子どもたちもさらに昔の暮らしに興味が湧くはず。帰りに立ち寄ってみてください♪