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松戸市の歴史【かつて宿場町として栄え、松戸徳川将軍家ゆかりの地だった】

徳川将軍家ゆかりの地としての歴史をもつ松戸市。千葉県在住のレポーターが松戸市の歴史について調べました!

松戸のはじまり

「矢切の渡し」は観光名所として有名

松戸には全国的にも有名な幸田(こうで)貝塚を始めとして、100を越える縄文時代の遺跡が発見されています。古墳時代には河原塚古墳などが築かれ、平安時代に書かれた更級日記の中で「まつさと」の名前で松戸が登場しています。

松戸には歴史的な遺産が数多く残されています。そのひとつ、「アジサイ寺」で知られる長谷山本土寺には、日蓮直筆の「諸人御返事」と「大学三郎御書」の二つの文書と、1278年に製作された釣り鐘が残っています。これは国の重要文化財に指定されてます。他にも馬橋の臨済宗萬満寺は、鎌倉文化に影響を受ける歴史的建造物です。「阿」「吽」の仁王(金剛力士)像は力強い彫刻として定評があります。

戦国時代になると、千葉氏の一族出身の高城(たかぎ)氏が小金城を築き、東葛飾地方一帯を支配していました。

江戸時代には水戸街道が整備され、松戸は宿場町・松戸宿として栄えます。水戸と江戸の間に位置する松戸は、徳川将軍家や水戸徳川家との縁が深く、将軍は小金牧で鷹狩りを楽しんだといわれています。またこの頃に松戸市下矢切と東京都柴又を行き交う「矢切の渡し」が、対岸の農耕地へ渡るための交通手段として地元農民に利用されていました。現在は観光スポットとして人気で、土手の桜や水元公園の菖蒲などのお花見シーズンには遠方からもたくさんの人が来ます。

明治時代に入ると、旧水戸街道は国道になり馬車・荷馬車などが行きかいました。江戸川の水運も盛んだったため、松戸は交通の要所として賑わいました。

―松戸駅西口の、松戸市本町と松戸市松戸のあたりに、水戸街道の宿場町・松戸宿があったそうです。現在でも旧街道沿いには旧家や寺社があり、当時の面影を感じることができます。

松戸市の誕生

常盤平さくら通りには毎年見事な桜並木が

昭和18年、松戸町と馬橋村、高木村が合併し、県下7番目の市として「松戸市」が誕生しました。当時の人口は、約4万人でしたが、戦後、小金町と合併したことで人口は約6万6千人となり、その後人口急増の時代を迎えます。

大規模な住宅団地(常盤平団地、小金原団地)が造成されると、昭和43年には人口20万人、昭和48年には30万人を突破し、人口増加に伴って学校や道路の整備が進みました。常盤平団地を南北に抜ける常盤平けやき通りは「新・日本街路樹百景」に、東西に抜ける常盤平さくら通りは「日本の道100選」に選ばれています。このころ松戸市の名が全国的に有名になる「すぐやる課」が誕生しました。人口の増加が落ち着きはじめると、計画的な都市づくりが推進され、首都圏有数の都市として発展していきます。

―「すぐやる課」は発足から50年以上。現在も「すぐやらなければならないもので、すぐやり得るものは、すぐにやります」の精神をモットーに、市民の声にすばやく対応しているそうです。心強いですね!

すべての世代がくらしやすい街にむけて

「まつど宇宙と科学の日」にはプラネタリウムの特別投影が

平成に入ると、戸定が丘歴史公園、21世紀の森と広場、市立博物館、森のホール21、和名ケ谷クリーンセンター、和名ケ谷スポーツセンターなどの公園や施設がオープンしました。

交通面では平成3年に北総線(矢切~松飛台駅)が開通、平成10年には武蔵野線「東松戸駅」が開業し、交通アクセスがますます便利になります。松戸に住む人々のくらしの安全・安心のために消防訓練センター、大金平消防署、中央保健福祉センター・東松戸病院・梨香苑、八ケ崎消防署が開設・開署しました。

平成15年には松戸駅構内に行政サービスセンターがオープンし、平成18年には夜間小児急病センターとシニア交流センターが開設し、すべての世代がくらしやすい街にちかづきました。

平成17年に戸定邸から眺める富士山が「関東の富士見百景」に選定されました。これを皮切りに、「戸定邸」が国の重要文化財指定、「戸定が丘歴史公園」が日本歴史公園100選に選ばれるなど、松戸市の知名度が一段と高まりました。平成22年には松戸市出身の宇宙飛行士 山崎直子さんが宇宙へ旅立ちました。松戸市では、帰還後に帰還歓迎パレードを行い、松戸市名誉市民の称号を贈り、地球に帰還した4月20日を「まつど宇宙と科学の日」としました。

松戸市は、平成25年4月1日に市政施行70周年を迎え、「やさシティ、まつど。」というスローガンとともに、「まつどシティプロモーション推進方針」を掲げ、プロモーション活動や様々なイベントに力を入れています。

―「まつど宇宙と科学の日」には松戸市民会館ではプラネタリウムの特別投影や、講演会イベントなどが開催されているそうです!

この記事を書いた人

さわ@チイコミ

チイコミ編集部在籍。千葉県に住み始めて約15年。2人の元気娘を育てています。趣味は水引アート。海外ドラマを観るのも大好きです。地域の情報をお届けしたいと思います!

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