成田市は、水と緑に囲まれた豊かな自然環境の中に、1000年以上の歴史ある成田山新勝寺や、日本の空の玄関口・成田国際空港がある、伝統的な姿と国際的な姿が融和した都市です。ここでは成田市のおすすめスポットについてご紹介します。
全国でも屈指の参拝者数を誇る初詣スポット、成田山新勝寺

940(天慶3)年に寛朝大僧正によって開かれた成田山新勝寺。千葉開府の租・千葉常胤(鎌倉初期の武将)や初代市川団十郎(江戸時代初期の歌舞伎役者)など、歴史に名を残す人々との関係も色濃く残っています。 成田山の御本尊は不動明王。憤怒の表情が特徴ですが、これは人々の心の迷い・煩悩を取り除き、全ての人を救う決意の表れであり、背中に背負った炎はあらゆる障害を焼き尽くすといわれています。
そんな力強い不動明王は、幅広い願い事を聞いてくれる仏様として「お不動さま」と慕われています。 そのお不動さまにはゆかりの日があり、それが毎月28日。この日は「御縁日」と呼ばれ、28日も普段以上に御利益にあずかるとされています。
成田山では毎年5月と9月、12月の御縁日には、「開運厄除柴灯大護摩供・護摩木祈願火渡り修行」が執り行われています。柴灯大護摩供は野外で行われる護摩祈祷で、参拝者が願い事を書いた護摩木・壇木をお焚き上げし、心願成就を祈念するもの。また、護摩木・壇木に願いを書いた人は、山伏の修行法である火渡りを体験することができます。火渡り修行が行われるのは5月と9月の年に2回。厳粛かつ、迫力のある行事です。
1年を通して楽しめる成田山。初日の出スポットとしても知られ、境内から聖徳太子堂越しに初日の出が望めます。他にも節分会、梅まつり、成田太鼓祭、祇園祭、弦まつりなど、数多くの行事で賑わいます。
成田山新勝寺の他にも、成田市には数多くの寺社が点在しています。
重税に喘ぐ農民救済のため直訴を決行した佐倉宗吾事件は世に広く知られ、宗吾霊堂(鳴鐘山東勝寺)は佐倉宗吾の霊を祀るお寺として、全国の信者が参拝に訪れています。
宗吾霊堂大本堂裏手に広がる境内には、さまざまな種類のアジサイが植えられ、その中でも、カシワバアジサイは1,000株以上。これだけ多くのカシワバアジサイを見られる場所は珍しく、観光客の目を楽しませてくれます。6月の宗吾霊堂紫陽花まつり期間中は、日曜日ごとにイベントを開催。箏、二胡の演奏が行われる他、無料のお茶会も開かれ(自由参加)、ひとときの風流を楽しむことができます。
大迫力の飛行機が目の前に!飛行機ビュースポットめぐり

成田国際空港周辺には、飛行機の離発着を間近で楽しめるビュースポットがあります。
「成田市さくらの山」は滑走路と第1ターミナルに隣接する小高い丘にあり、桜の木の下から航空機の離着陸を眺めることができます。その絶好のロケーションは、テレビドラマなどの撮影にも使われ、ちば眺望100景にも選ばれています。春は桜の名所としても有名です。敷地内の「空の駅 さくら館」では、地元産の新鮮野菜や空港・成田名物のお土産も販売しています。
「三里塚さくらの丘」は、その名のとおり、サクラの木が数多く植樹されて、春にはサクラと飛行機のコラボを楽しもうと沢山の人が訪れます。
日本最大規模を誇る航空専門の「航空科学博物館」は飛行機に関する展示や講演会など様々なイベントが人気の博物館です。館内5階の展望展示室からの滑走路を見渡すことができます。
―飛行機は乗るだけでなく見ても撮っても楽しいです。カメラ片手に出かけてみては。
参詣時や観光時に是非一緒に楽しんでほしい!おすすめ参道グルメ
成田の食の名物は、うなぎです。成田山表参道周辺には、数多くのうなぎ料理を扱う店が軒を連ねています。
うなぎが親しまれるようになったのは、元禄の頃より成田詣でが盛んになり、江戸からやって来た人々を、印旛沼で取れたうなぎ料理でもてなしたのが始まりといわれています。
土用の丑の日に合わせた成田うなぎ祭りは、うなぎ供養と放生会(ほうじょうえ)で幕を開けます。成田観光館入り口のポケットパークで、僧侶が供養のお経を上げ、用意された放生池にうなぎが放たれます。いただく命を尊重する大切な行事です。期間中はうなぎ料理の店だけでなく、土産屋や喫茶店も参加したスタンプラリーも開催されます。
行列必至のうなぎの有名店「川豊本店」や、大判焼きの「金時の甘太郎」のほかにも、成田山にはまだまだ名店が。表参道から路地に少し入ったところにある「ル・タンドール」は、創業昭和2年の老舗洋食店「金時」をリニューアルし、平成16年に誕生した本格フレンチレストラン。おやつは隠れ家的お茶処三芳屋の和スイーツで。人気のクリームあんみつやお汁粉をいただけます。 HOUEI COFFEEでちょっとひと休み。挽きたてのホットコーヒーで体の中からポカポカに。 帰りがけに立ち寄りやすい、JR成田駅前にあるカフェ「はしらデリ&カフェ」のケーキはすべて手作りです。
散策の疲れを癒してくれるおすすめスポットです。
【参考】チイコミ!記事 成田山グルメは鰻だけじゃない!観光時のおすすめランチ&カフェ4選
羊羹となごみの米屋、そして世の中の歴史を学ぼう
世の中には多くの博物館や資料館がありますが、成田には羊羹資料館があることをご存知ですか?
JR 成田線・京成本線「成田駅」から徒歩10 分の場所にある「成田羊羹資料館」は、千葉の有名和菓子屋さん「なごみの米屋」が運営しています。
成田羊羹資料館は2 階建。1 階では企画展を開催中です。和菓子や成田などをテーマにしており、半年ごとにテーマが変わります。
2 階に上ると、大きな年表がずらっと目に入ります。羊羹となごみの米屋さんの歴史はもちろんのこと、成田や世の中の動きも合わせて学べます。羊羹資料館を隅々まで巡れば、米屋さんが羊羹界の先駆けとなった存在だと分かるはず。
米屋さんが生み出した “初めて” の羊羹を3 つ厳選してご紹介します。
① 栗羊羹を初めて缶詰に(昭和13 年)
② 缶入り水羊羹を発売(昭和37 年)
③ 小型羊羹「ヨネパック」を開発(昭和45 年)。
成田羊羹資料館のついでに、すぐ隣にある老舗の和菓子屋、なごみの米屋總本店にも立ち寄ることができます。羊羹はもちろんのこと、今ドキなクリームどら焼きやおまんじゅうなど、和菓子のほとんどと言ってもいいほど数多くの種類を取り揃えています。生栗むし羊羹は、目玉商品の一つ。真空パックをする前のむし羊羹のため、作りたてのおいしさを楽しむことができます。
他にも1 本1 万円の羊羹、宵紫(よいむらさき)はすべての素材にこだわり抜いている羊羹。食べてみたいという方は總本店の甘味処「なごみ菓房」で『宵紫と抹茶セット』を頼めば、宵紫をいただくことができます。どっぷりと和菓子の世界に浸ってみては。
【参考】チイコミ!記事 「成田羊羹資料館」と「なごみの米屋」で 和菓子の世界にどっぷり浸かろう!
―千葉県のお土産に、よくなごみの米屋さんを利用します。ピーナッツの形をしたぴーなっつ最中は、最中の形もパッケージの箱もピーナッツでとても可愛くて美味しいと喜ばれます♪千葉県・成田のお土産におススメです。