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我孫子市のスポット【手賀沼遊歩道での満開の桜「杉村楚人冠記念館」「白樺文学館」など】

都心から電車で35分の自然豊かな我孫子は、かつて文人たちに愛された郷でもあります。手賀沼遊歩道での満開の桜、手賀沼花火大会など四季折々で見せる美しい情景や「杉村楚人冠記念館」「白樺文学館」などの文化施設、我孫子には見どころが満載です。ぶらり散策にぴったりのおすすめスポットをご紹介します。

まち歩きの達人から教わる 我孫子を楽しむさんぽコース

自然の美しい風景に、歴史を感じる文化財など、我孫子には絵になる風景がたくさんあります。そんな町のおすすめ散歩コースを「我孫子の景観を育てる会」の皆さんに教えてもらいました。

 まずは「1.我孫子駅」をスタートし、徒歩12分ほどの場所にある「2.天神坂」(我孫子市緑1-9-17)へ。石畳の階段が続く風情ある天神坂は、5月ごろには青々とした美しい青もみじが見られ、秋には真っ赤に染まる紅葉が楽しめます。坂の入り口には白樺派の文人たちが集まったといわれる三樹荘があります。

 次に向かうのは「3.白樺文学館」。道中には趣があるせんべい屋さんも。白樺派と我孫子の歴史を学んだ後には「4.志賀直哉邸跡」(我孫子市緑2-7)へ。1915(大正4)年から1923(大正12)年まで、我孫子市で暮らしていた志賀直哉。今も残る書斎跡では『城の崎にて』『暗夜行路』などの小説が生れました。

 「5.湧水の小径」を散策し、さらに「6.旧村川別荘」(我孫子市寿2-27-9)へ足をのばしてみましょう。旧村川別荘は、西洋古代史学者の村川堅固と息子堅太郎の別荘です。江戸の佇まいを残す純和風の「母屋」と、和洋折衷の建築が美しい「新館」の二つがあります。志賀直哉邸跡とともに我孫子市の指定文化財です。旧村川別荘の隣にある「7.子之神大黒天 延寿院」にも寄ってみましょう。

 自然を求めて「8.手賀沼親水広場・水の館」(我孫子市高野山新田193)へ。手賀沼に沿って遊歩道があり、市民の散歩コースとして親しまれています。また、手賀沼に関する展示やプラネタリウムがある水の館は、地元の野菜などが買える、あびこ農産物直売所「あびこん」やレストラン「旬菜厨房 米舞亭(まいまいてい)」が併設されており、人気のスポットです。東葛エリア最大級の前方後円墳「水神山古墳」に寄り道もいいですね。

 景色が素晴らしい「9.高野山桃山公園」(我孫子市高野山454-3)もおすすめです。高台にあるこの公園の南側からは手賀沼が一望でき、朝日や夕焼けなど時間によって変わる美しい手賀沼を眺めることができます。また広々とした園内には、子どもたちが遊べる遊具もあり親子連れにも人気です。我孫子のいろいろ八景に選ばれた「10.日立坂」を上った先にある、天王台南公園からは成田線を走る車両を下から眺められます。ゴールは「11.天王台駅」。

※ちいき新聞2018年4月13日掲載「我孫子の景観を育てる会」より教えていただいた散歩コースを参照・編集

―白樺派の文人たちの散歩道と手賀沼の景観を楽しむコース、その場所の良いところを見ながら歩いてみては。

風光明媚な手賀沼湖畔周辺

我孫子のシンボルである手賀沼

 我孫子のシンボルである手賀沼のほとりにある手賀沼公園。水と緑豊かな市民の憩いの場で園内にはミニSLもあります。手賀沼花火大会の我孫子会場ほか、多くのイベントが開催されます。

 この手賀沼公園から手賀沼に沿って、手賀沼フィッシングセンター付近まで続く約5.3kmの遊歩道は、散歩やサイクリングにおすすめです。整備された沿道にはベンチや広場などの休憩できる場所やトイレもあり、手賀沼を眺めながらゆったりとした時間を過ごせます。春には桜が咲き誇り、桜のトンネルを通りながら手賀沼遊歩道を散策するのも気持ちがいいですよ。 手賀沼遊歩道の途中には手賀沼親水広場があります。細長い形をした公園で、中には小さな人工池「ミニ手賀沼」があります。手賀沼の5000分の1スケールで作られているそうで、この公園を一周ウォーキングするのもいいですね。
 公園内には手賀沼を一望できる大きな建物「水の館」が。手賀沼に関する展示のほか、プラネタリウムもあり、迫力のある音と映像で天体について学ぶことができます。夏の暑い日には、本格的な水の遊具が設置されている水の広場もおすすめです。 他にも手賀沼周辺には、100mにおよぶ藤棚が見事な水生植物園や、芝生が広がる開放的なふれあいキャンプ場、日陰が多く、夏場でもひんやりとした空気が魅力的な五本松公園など、子どもから大人まで楽しめる場所がたくさんあります。

白樺文学館、杉村楚人冠記念館、滝不動

 かつて白樺派の中心人物の一人であった柳宗悦、志賀直哉、武者小路実篤など多くの文化人が、手賀沼の美しい自然からエネルギーを享けて、我孫子の地で創作活動を大きく発展させました。

 JR常磐線我孫子駅の南口より徒歩15分の場所にある「白樺文学館」は、この白樺派文人たちの活動を広く次代に伝えるため、佐野力氏によって建設されました。

 白樺文学館からほど近い場所にある「杉村楚人冠記念館」は母屋、茶室、澤の家、蔵の4棟からなる歴史と趣が感じられる場所です。朝日新聞記者で国際ジャーナリストの杉村楚人冠の住まいでした。緩やかな傾斜のある邸園には、楚人冠が愛した椿が100本以上植えられています。濃い緑の葉の中に浮かぶ大輪の花に、湧水の池。楚人冠も味わった風情に浸ってみては。

 この白樺文学館と杉村楚人冠記念館の2館で使用できる年間パスポートも販売されています。

 JR成田駅東我孫子駅から徒歩で15分、岡発戸の斜面林の中の竹林に囲まれた「滝不動」も有名です。参道の石段右には、龍の口から湧水が落ちる滝、不動明王像、倶利伽羅竜王像、かの有名な松尾芭蕉の句碑(清滝や波にちりこむ青松葉)があります。石段を上ると正面に草葺きの小堂があり、側には小さな湧水池と志賀直哉ゆかりの藤棚もあり、季節には多くの人が訪れます。

―四季折々で見せる手賀沼の美しい情景は文人たちが愛した場所であり、今もその美しさが残るのは嬉しいことです。手賀沼のエネルギーを享けて活躍した文人の歴史を知ることで、改めて手賀沼・我孫子の魅力に気づかされると思います。

この記事を書いた人

さわ@チイコミ

チイコミ編集部在籍。千葉県に住み始めて約15年。2人の元気娘を育てています。趣味は水引アート。海外ドラマを観るのも大好きです。地域の情報をお届けしたいと思います!

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