年末や引っ越しに向けて不用品を処分したい方も多いはずです。しかし、不用品処理を依頼した経験がない方にとって業者選びはとても難しい問題ではないでしょうか。
ここでは、不用品回収を依頼する際の相場について解説します。費用を安く抑えるコツをはじめ、信頼できる業者選びのポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
▼ 不用品回収はどこにお願いする?
自治体に回収を依頼する
不用品回収業者に回収を依頼する
▼ 不用品回収の料金体系と相場
品目別料金のみのプラン
パッケージ料金のみのプラン
▼ 不用品回収の費用を安く抑えるコツ
繁忙期を避ける
相見積もりをする
買取もできる業者にお願いする
▼ 不用品回収業者を選ぶときの注意点
一般廃棄物収集運搬業許可があるか確認する
料金プランがわかりやすく提示されているかを確認する
相場の料金と比較する
▼ まとめ
不用品回収はどこにお願いする?
不用品を処分する場合、大きく分けて「自治体に依頼する方法」と「不用品回収業者に依頼する方法」の2つがあります。ここでは、それぞれの回収方法の特徴と、メリットやデメリットについて詳しく見ていきましょう。
自治体 | 不用品回収業者 | |
単品回収 | 安い | 高め |
不用品の分別 | 必要 | 不要 |
大量の粗大ゴミ | 数に制限あり | 無制限でまとめて回収できる |
回収品目 | 限りあり | ほとんどの品目を回収可能 |
回収日時 | 限られた範囲で指定可能 | 希望日時をリクエスト可能 |
回収時間 | 朝8時前後 | 早朝や深夜も対応可能 |
回収手続き | 複雑 | 簡単でシンプル |
回収完了までの期間 | 1ヶ月程度 | 即日対応可能 |
不用品の運び出し | 自分で行う | 業者が行う |
信頼度 | 高い | 業者選びが必要 |
不用品の買取 | 不可 | 可 |
その他サービス | なし | 遺品整理、ハウスクリーニング、ゴミ屋敷片付けなど |
自治体に回収を依頼する
自治体による不用品回収サービスには大きく分けて次の3つがあります。
・一般ゴミ回収サービス
・粗大ゴミ回収サービス
・粗大ゴミ受け入れサービス
一般ゴミ回収サービスとは、通常の家庭ゴミの回収です。週に2〜4回ほど回収されます。一般ゴミだけでなく、不燃ごみや有害ゴミなども回収の対象です。これらのゴミに該当する場合は、自治体に申告する必要なく指定場所に出しておくだけで回収してもらえるでしょう。
ただし、自治体によっては、指定のゴミ袋を購入しなければならなかったり、指定日が限られていたりするので、自治体ごとのルールをしっかりと確認してください。
粗大ゴミ回収サービスとは、事前にチケットを購入し、指定された日に不用品を回収してもらうサービスです。事前に処分する不用品の内容を自治体に申告をし、指示された料金分のチケットを購入します。回収までは1〜3週間ほどかかるケースもありますので、なるべく早いタイミングで申請しましょう。
粗大ゴミ受け入れサービスとは、行政のゴミセンターや指定の業者に自分で運搬をして不用品を回収してもらうサービスです。粗大ゴミ回収サービスと比べて安い料金で済むケースがほとんどで、自治体によっては無料で回収してくれる場合もあります。
自治体による回収のメリット
自治体に回収を依頼する最大のメリットは、回収費用を安く抑えられることです。古着や雑誌、雑貨などの細かなアイテムもほとんどが資源ゴミや一般ゴミとして回収されます。
家電や電化製品、家具などの大型アイテムも、不用品回収業者に比べて安い価格で回収されるケースがほとんどです。
ただし、大型の粗大ゴミが多くなればなるほど費用がかさんでしまうため、安くなるとは言えません。一般ゴミとして出せるアイテムが多い場合や粗大ゴミの数が少ない場合は、自治体へ依頼をおすすめします。
さらに、自治体が行う不用品回収は信頼度が高いのも特徴です。自治体が回収作業をする場合もありますが、自治体に依頼を受けた業者が回収するケースもあります。自治体と提携していることもあり信頼度の高い業者がほとんどですので、不法投棄される心配もありません。
自治体による回収のデメリット
自治体に回収を依頼するデメリットは、自治体のルールに沿って分別をしなければならないということです。可燃ゴミと不燃ゴミの分別はもちろん、資源ゴミや危険物など、自治体が定める分別ルールに沿ってゴミ出しをする必要があります。
回収日が限定されていたり、特別な手続きの必要なケースがあったり、さらには、分別方法を間違えていると回収してもらえなかったりするため、処分したい時にすぐに回収してもらえない可能性があるのです。
そして、自治体による回収の場合、時間を要するケースが少なくありません。粗大ゴミの回収には、手続きをしてから回収まで1ヶ月かかる場合もあるので注意が必要です。特に、年末年始や年度末の引っ越しシーズンには予約が混み合うため、より時間がかかってしまうことも考えられます。
さらに、自治体が回収できる粗大ゴミの品目や数には限りがあることもデメリットの一つです。エアコンや冷蔵庫などのリサイクル家電やバイクや自転車、ピアノやコンクリートブロックなど、不用品回収の対象外のアイテムも少なくありません。処分したい不用品が回収対象かどうかは事前に確認してください。
その他にも、不用品を自分で運び出さなければならなかったり、回収日時を選べなかったりなどのデメリットがあることも理解しておきましょう。
不用品回収業者に回収を依頼する
不用品回収業者とは、自治体の粗大ゴミ回収サービスとはベルに不用品回収を行う民間の業者です。料金システムは業者によって様々ですが、ほとんどの業者で不用品の数や量、トラックの大きさによって費用が決まります。
不用品回収だけでなく、家屋の解体やハウスクリーニング、遺品整理や特殊清掃のサービスを提供する業者もあるのが特徴です。
不用品回収業者に依頼するメリット
大量の不用品や粗大ゴミがある場合に安いコストで済むのが大きなメリットです。1品あたりの費用が割安になるので、遺品整理や大量のゴミを処分したい場合に効率よく回収してもらえます。
また、自治体の回収サービスに比べて回収対象の品目が多いこともうれしいポイントです。冷蔵庫やエアコンなどのリサイクル家電はもちろん、パソコンなどの精密機器の回収も行ってくれるので、様々なタイプの不用品をまとめて処分できるでしょう。
そして、回収の手続きがとてもシンプルで簡単なのも大きなメリットです。回収業者に希望日や依頼内容を伝えるだけで回収に来てくれるため、自治体の手続きに比べて時間や手間をかけずに済みます。希望する日時に対応してくれるのもありがたいポイントです。
その他、分別の不要がないことや買取対応してくれるケースがあること、さらに自宅から外への運び出しまで対応してくれるなどのメリットもあります。
不用品回収業者に依頼するデメリット
不用品回収業者は、少ない量や単品での処分を依頼する場合費用が高くなってしまうケースがあります。出張費や車両費などを請求されてしまうので、どうしても単品回収は高額になるので注意が必要です。
また、業者によって対応可能なサービスが異なります。料金だけを見て安いからという理由だけで業者を選んでしまうのは大変危険です。必要なサービス内容が含まれているかをしっかりと確認しましょう。オプションサービスについても併せてチェックしてください。
不用品回収業者として営業するためには許可が必要ですが、なかには許可なく営業している不法業者も存在します。不当な料金を請求されたり、不法投棄されたりするリスクがありますので、信頼できる業者選びをすることが大切です。
不用品回収の料金体系と相場
ここでは、不用品回収にかかる料金システムや相場についてご紹介します。自治体に依頼する場合は、回収方法や料金が大きく異なりますので、最終的にかかる費用は、お住まいの自治体に確認してください。
品目別料金のみのプラン
単品の不用品回収の費用目安は以下の通りです。
ゴミの品目 | 自治体 | 不用品回収業者 |
ベッド | 1,000〜2,000円 | 8,000円〜1万円 |
テーブル | 1,000〜1,500円 | 5,000〜8,000円 |
ソファ | 500〜1,500円 | 8,000円〜1万円 |
タンス | 1,000〜2,000円 | 5,000円〜1万円 |
テレビ | 1,300円〜2,000円 | 5,000円〜1万円 |
洗濯機 | 2,500〜3,000円 | 6,000円〜1万円 |
冷蔵庫 | 3,500〜5,000円 | 6,000円〜1万円 |
単品で回収してもらう場合は、自治体の方が半額以上安くなります。処分する数が少なく、自治体が対応する品目であれば、自治体による回収を依頼するのがおすすめです。
不用品業者に依頼する場合は、上記の品目別料金に加えて、出張費と車両代として3,000〜5,000円の基本料金が上乗せされるのが一般的です。
家電製品の回収を自治体に依頼する場合は「家電リサイクルセンター」への連絡が必要です。さらに自治体の不用品回収は、大きさによって回収できないケースもあります。1辺が210cmを超えるアイテムは回収の対象外となる場合がありますので注意しなければなりません。
パッケージ料金のみのプラン
パッケージ料金とは、別名「積み放題プラン」とも呼ばれており、トラックに積められる分だけ回収してくれるという料金プランです。不用品や粗大ゴミが多い方にぴったりの回収方法と言えるでしょう。
プラン料金 | 部屋の広さの目安 | |
軽トラック | 9,800円〜2万5,000円 | 単身者や学生の1R |
2tトラック | 3万9,800円〜5万9,800円 | 1LDK〜2LDK |
4tトラック | 5万8,000円〜8万円 | 3KDL〜戸建て |
軽トラックに積載できる量の目安は、押し入れや1Rの荷物です。部屋の広さや不用品の数によって使用するトラックは異なります。詳しい料金については、各不用品回収業者に問い合わせてください。現地調査をして必要なトラックの大きさや台数をチェックしてもらえます。
不用品回収の費用を安く抑えるコツ
ここからは不用品回収の費用を安く抑えるコツについてご紹介します。
繁忙期を避ける
業者によっては、繁忙期の価格設定が高めのところもあります。年末や引っ越しシーズンなどを避けることで、リーズナブルな価格で依頼できるケースもあるため、利用するタイミングをしっかりと見極めることが大切です。
相見積もりをする
複数の業者から見積もりを取ることで最も安い業者に依頼できます。見積もりを依頼する業者が1社だけの場合は、見積額が妥当かを判断できないので非常に危険です。なるべく2〜3社に見積もりを依頼しましょう。
買取もできる業者にお願いする
不用品の中に買取してもらえそうなアイテムがある場合は、買取もお願いできる業者に依頼するのがおすすめです。買い取ってもらえそうなアイテムは事前にきれいにしておくことで、買取額がアップに繋がります。
不用品回収業者を選ぶときの注意点
ここからは、信頼できる不用品回収業者を選ぶ際の注意点についてご紹介します。
一般廃棄物収集運搬業許可があるか確認する
不用品回収業者として営業するためには「一般廃棄物収集運搬業許可」の取得が必要です。万が一、依頼した業者が不法投棄をしていた場合、業者だけでなく依頼主にも責任が問われる可能性があります。ホームページなどをチェックして、実績を確認することはもちろん、許可を受けて営業している業者であるか確認してください。
料金プランがわかりやすく提示されているかを確認する
優良な業者の場合は、料金方欄をわかりやすく提示しているケースがほとんどです。違法な料金を請求される業者に頼まないように、明瞭会計の業者を選びましょう。
相場の料金と比較する
業者によっては、相場よりも高い不当な価格設定をしているところもあります。必ず複数の業者の料金を比較して、相場と大きくかけ離れていないか確認してください。
まとめ
今回は、不用品回収の費用相場や価格を抑えるためのポイントについてご紹介しました。不用品の量が多い場合は不用品回収業者への依頼がおすすめです。悪質業者に依頼しないためにも、ご紹介した業者選びのポイントを参考にしながら、信頼できる業者に回収を依頼してみてください。
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